悲愴ソナタ

ベートーヴェン
ピアノソナタ第8番ハ短調作品13
『大ソナタ悲愴』(Klaviersonate Nr. 8 c-Moll "Grande Sonate pathétique" )

みなさんよくご存じの「ベートベンの悲愴」というやつである。
3楽章からなるソナタ形式
私はおおよそ20分で、この曲を演奏する。

有名なのは、2楽章目
ゆったりなだらかに、少々切なげに流れるメロディであろう。

悲愴:[名・形動]悲しく痛ましいこと。また、そのさま。「―な面持ち」「―感」。
なのだそうだ。
ただの「悲しい」よりも、辛い状況なのだな、ということはなんとなくわかる。
しかし、私の演奏は、多分それほどに深刻ではない。

悲しいけど・・その先に希望はあったり。
辛いけど・・・それなりに楽しいことを思い出せたり。
落ち込んで、つらくて、悲しくて・・・それでも、ふっと微笑むことができる。
または、悲しすぎて笑ってしまったり。

そんなイメージを、2楽章に持っているからだ。
だから、私の悲愴は、他の演奏家に比べて、
明るい・・・。

絶望の中にある明るさ、とでもいうのかな。
それを、織り込もうとしているといってもいいかもしれない。


0 コメント:

コメントを投稿